整理収納アドバイザー 水谷妙子です。
この時代、モノが少なくて悩んでいる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
むしろ、モノが多すぎて扱いきれない人の方が多いと感じます。
なんでモノが増えるのか。
その要因は様々ですが、代表的なものにもらいぐせという行動があります。
- ご自由にお持ちください という言葉に弱い
- これ、誰かもらってくれない?と言われると、ついもらってしまう
- 今必要じゃなくても、これから使うかも!と思い込んで、とりあえずもらう
このような傾向がある場合はもらいぐせがあると言えます。
そんなの、モノが少ない時代に育っている親世代の話でしょ?と思われる方。
実は世代に関係なくいらっしゃいます。
私たちは、普通に生活していても、無料で何かをもらえる機会に溢れています。
- 子供の衣類やおもちゃのお下がり
- ご挨拶でもらう薄手のタオル
- 年末に取引先から配られるカレンダー
- 携帯や保険などを契約したときのボールペンやクリアファイル
- 街頭で配っているティッシュ …などなど。
冷静に考えてみると、本来はその人の生活になかったモノばかり。
つまり、なくても困らないモノです。
本当に必要なものは、放っておいても自分でお金を出して買うからです。もらったモノは、買ったモノよりも自分で手に入れた感が薄いです。
ついつい、その存在を忘れがちになったり、軽視しがちになります。
意識して活用しようとしないと、なんとなくずっとあり続けます。
なんとなくあるモノは、忘れた頃にはよくわからないモノになります。
よくわからないモノは、しまいには捨てにくいモノになり、それが生活のモヤモヤになることも。
たとえ、断り切れずにもらってしまったとしても、自分なりのルールを設けることでうまく活用できることがあります。
- 常に見える位置に出して、いつでも使えるようにスタンバイさせておく
- ○年○月まで、という期限を書き、過ぎても使わなかったら手放す
- ここに入るだけとスペースを決めておき、溢れる場合は中身を見直す
無料でもらったモノに対して、そこまで努力するのが面倒だなと感じた方は、そもそも人からモノをもらわないようにブロックしていきましょう。
もしくは瞬間的に「こう使おう」と明確に用途を決められるものだけ、もらいましょう。
そして、自分に必要がなければすぐに手放すという覚悟を持ちましょう。
それができないと、多くのモノに囲まれる日々に変化はありません。
自分はもらってこないけど、家族に「もらいぐせ」があるという方。
その人がなぜもらってきてしまうのか、その原因を一緒に考えてみるとよいです。
- モノをくれる人の厚意を無にできない、人に嫌われたくない
- モノをもらわない=悪いこと、と思っている
逆に、人にモノをあげることが癖の人も、何か理由があるかもしれません。
- モノを捨てることに過剰な罪悪感があるので、その捨て役を人に押し付けたい
- モノをあげる=良いこと、と信じて疑わない
実は、その行動の裏には強い思い、こだわりがあり、本人がその理由を認識すると、おさまることがあるかもしれません。
(モノに対して依存が過剰に高い人は、この限りではありませんが)
ちなみに、我が家の例でいうと、子供の衣類やおもちゃのお下がりは、なるべくもらわないし、人にもあげないように努めています。
(もっと言うと、消費しやすい食品以外は、やりとりしないようにしています)
理由は、
- 経験上、もらったモノが、まだ使えるが、使いたいと思うモノである確率が低いから
- 贈る側がいらないものであっても、厚意と受け取ってしまい、むげにしにくいから
- 私たち夫婦でこども達のモノを選ぶことが、育児の楽しみ&人生の喜びのひとつだから
最近、強く感じるのが最後の ③楽しみ&喜び です。
こども達自身の意思や趣向も出てきて、家族みんなでアレコレ考えて選ぶことが楽しいので、使えれば何でもいいというわけではないんだなと改めて思うようになりました。
今回はもらいぐせを例に出しましたが、実は「安いから」といってモノを大量に買ってしまう人にも、ほぼ同じことが言えることがあります。
安売りしていると在庫スペースを考えずに過剰に買ったり、100円ショップで爆買いしたりする人は要注意です。
いずれにしても、自分にとって&家族にとってのモノの持ち方のルールを話し合っておくと、家の中のストレスがひとつ減ることがあります。
ぜひご参考にされてください〜!
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