こどものおもちゃのお片付け 5つのステップ

大好きなおもちゃで遊ぶことは、こどもにとっては至福の時間です。お片づけは、楽しい時間が終わってしまうということで、嫌がるお子さんもいるかと思います。しかし「今やっていることに区切りをつけて、次の行動に切り替える」ための大切な練習になるので、前向きな気持ちで身につけたいですね。

また、親にとっても、おもちゃが散らかっている様子というのはストレスになりがち。「常にキレイに」とは言わないまでも、掃除機をかける時や、1日のリセット時にはせめて片付いていてほしい、と思いませんか?

どんなに散らかっていても、3分でお片づけできる!ということを目指して、おもちゃ収納のコツを5つお伝えします。

Step1: おもちゃの量を見直す
Step2: ボックスは、軽く痛くない素材を選ぶ
Step3 :ボックスの上をあける
Step4 :分類は、ざっくりと
Step5 :ラベルは、とりあえず

Step1:おもちゃの量を見直す

おもちゃボックスが重いと、それだけでお片付けがおっくうになり進まない原因にもなります。「こどもが両手で持って棚に戻せる」ことを目安に量を見直しましょう。

溢れそうな場合は、こどもと選別をして行きます。「これ、捨てる?」と聞くと「捨てない!!!!」と意固地になることがあるので、「これ、最近使っている?」という風に、聞き方を変えてみると反応が変わることがあります。

こどもが「使っていない」と判断したものはすぐに捨てずに、気が変わらないかどうか一定期間様子を見てから、捨てるのか、人にあげるのか、売るのか、下の子のために取っておくのかを決めます。

我が家のこども達も、はじめのうちはおもちゃを手放しづらく、選定に苦戦していました。しかし定期的に見直しをしていくうちに、慣れてスムーズにできるようになりました。この繰り返しが、モノを見極める力につながっていくのだなあと実感しています。

 

Step2: ボックスは、軽く痛くない素材を選ぶ

おもちゃボックスは、遊んでいるうちに自分や他の子の身体の上に落としたり当たったりすることも考えられます。怪我防止のため、ボックスの素材は、木製や落として割れそうなプラスチック製のものは避けた方が無難です。

我が家では、無印良品のポリエステル綿麻混・ソフトボックスを入れて使っています。このソフトボックスのシリーズは、私自身が開発に携わっていた思い入れのある商品です。しかし本当に良さを実感したのは、実はおもちゃ収納をこのスタイルにしてからです…。

それまではプラスチックのボックスにおもちゃを入れていたのですが、ひっくり返して、たくさん重ねて、上に登って、滑って転ぶ…という危険行為をしていたので、即撤去。ひっくり返しても登ることができない、このソフトボックスを選びました。表面は布で、内側はポリウレタンでコーティングされているので、柔らかさと自立性を兼ね備えており、使わないときは畳んで収納することができます。

Step3:ボックスの上をあける

ワンアクションでしまうためには、棚とおもちゃボックスの関係性も大切です。棚に戻す時、余裕がなくギリギリだとこどもが戻しにくくなってしまいます。棚板の高さを調節したり、ボックスの高さを選んだりして、スキマをあけるとラクに出し入れできます。

また、こどもは必ずしも棚からボックスを出して遊ぶわけではありません。ボックスが棚に入っている状態でも、上の空間にスキマがあいていればポイポイと投げ込み収納ができます。スキマは10cmぐらいあいていれば、大抵のおもちゃを投げ込むことができま
す。

Step4: 分類は、ざっくりと

いざ、お片づけ!となった時に、こども自身で「これは○○だから、このボックスへしまう」ということが直感的にわからないと、手が止まる原因になってしまうことも。年齢にもよりますが、こどもにとっては3~6個が認識できる限度と言われています。こどもの理解力や性格に合わせ、なるべくざっくりとした分類を決めて行きましょう。

我が家では、以前は「トミカ」「電車の車体」「レール」に対してそれぞれボックスを分けていましたが、選別に時間がかかりすぎてしまっていたので、思いきって一緒にして「のりもの」にまとめました。また、どのカテゴリにも属さないバラバラとしたもの、選別が困難な謎のおもちゃは「いろいろ」として大小2個作りました。(画像左がのりもの、右がいろいろ 小 です)

このざっくり分類がハードルを下げたのか、スムーズにお片づけが進むようになりました。

Step5: ラベルは、とりあえず

分類が決まったら、中に何が入っているのか家族で共有できるようにラベルをつけます。片付け方を変えて間もないうちは、それがしっくりくるかどうかわからないので、後からすぐに変えられるようにとりあえず仮でつけていきます。

我が家の場合は、おもちゃボックスが布なので、白い養生テープと油性ペンを使いました。文字が読める5歳、まだ読めない3歳がメインで片付けるので、2人ともわかるように文字とイラストをかいています。

 

仕組みを整えたら、あとは上手な声がけです。

漠然と「片付けて~」と言っても、遊びをやめたくないこどもの心には響きません。「掃除機をかけたいのだけど、散らかっているとできないの。おもちゃをボックスに入れて、棚にしまってくれる?」というように、理由とこれからやる行動をなるべく具体的に伝えます。そして、やる気を引き出す声がけをして行きます。

我が家ではこのように実践しています。

「絵本担当やりたい人!のりもの担当やりたい人!」と担当者を募る。
「最後に床に何も落ちていないかどうか、おもちゃパトロールをお願いします
!」と責任感をくすぐる。
「あっという間にキレイに片付いたね〜、パパに見てもらおう〜!」と達成感を共有する。

はじめはうまくいかなくても、毎日繰り返しているうちに習慣化します。こども達も「できた!」を感じられると嬉しいようで、スピードアップしたり、「こうしたらいいんじゃない?」という提案が出てきたり。少しずつ変化が芽生えていくと思います。

親がラクになるだけでなく、こどもの成長を実感できるお片づけ。
今日から少しずつ、取り組んで見ませんか?

衣類のお片付けを読む

「自分でやってみたけど、なんかうまくいかない!」
「もっと具体的なコツを教えてほしい!」
そんなあなたのために「子どもとお片付け講座」をご用意しました。モノ選び&片付けのプロの視点で、どんな仕組みを作れば子どもが自主的に片付けるのか、仕組みづくりのコツをお伝えしています。

こどもとお片付け講座 詳細はこちら

 

PAGE TOP