東京都小金井市の整理収納アドバイザー 水谷妙子です。
現在、小金井市にある、もぐもぐ子ども調理室さんの整理収納作業をさせてもらっています。
ここは、未就学~小学生の子ども達が、調理を通したさまざまな経験で、自信や生活する力を育てる教室です。
赤ちゃん連れOKの離乳食や幼児食の講座もあるので、子どもや家族の食を、様々な角度から身につけられるキッチンスタジオです。教室の素晴らしさは、また、後日改めて語るとしまして…!
しばらく、こちらの作業で採用いただいたアイデアをUPしていきます。家庭でも使えるワザもありますので、ぜひ見てみてくださいね!
まずはカトラリー収納です。
キッチンスタジオの壁面収納に設置されており、子ども達がその時に必要なものを取り出します。
元々、無印良品の小物収納ボックス6段×2個を使われておりましてた。
これを横向きに重ね、カトラリーはサイズや種類別に12分類されていました。お箸も収まるし、一見、良い感じ!
でも、この無印の小物収納ボックスは、ピッタリ閉じると少し中身が見えにくく、子ども達にとっては、一層わかりにくいんですね。動画でどうぞ。
前面にラベルをつけていても、何度も開け閉めを繰り返していたそうです。これを解決するため、見える化することにしました!
イメージしたのは、よくドリンクバーやバイキングなどにある、業務用のスタッキングできるカトラリーボックス。スタッフもお客さんも、不特定多数の人が一瞬でわかる仕組み。あんな感じで見える化したいなと思いました。
まず、今お持ちの小物収納ボックス6段はそのまま活用し、タテの仕切りは3枚抜いておきます。
新たに小物収納ボックス3段 ×2個 を追加購入し、引き出しは抜いて、枠だけ使います。
抜いた引き出しは、別の場所で活躍しています。細々した離乳食講座のグッズが置かれています。
そして、元々お持ちの枠2個 & 追加購入した枠2個の、計4個を並べて設置します。
カトラリーの引き出し12個を収めていきます。重いものは下に置くと安定します。
これで「見えるカトラリー収納」の完成です。
ここまで見てきてお気づきかもしれませんが、このアイデアは、見えるようにするために「収納量が1/2」になっているんです。でも「使い勝手は2倍」になったと思いませんか?
一般的に、収納用品はたくさん収納できる「量的な価値」がもてはやされ、中身が見えない「隠せるという価値」が美徳とされます。
メーカーはその視点で商品をつくりますから、それが世の中のスタンダードになるんですね。
でも、それが全てなのかな?
商品画像が「正しい」のかな?
でも、誰が、どんなシーンで使うのか。どんな問題点があるのかをトコトン考えていくと、カスタムして使った方がよいケースもあるんです。
一般家庭において、せっかく買った収納用品の引き出しを抜いて使うだなんて、なかなかのチャレンジをする方はいないかもしれませんが…。
この投稿を通して、そんな考え方もあるんだよ、ということだけでも知っていただけたら幸いです。
よかったら参考にしてみてくださいね。