東京都小金井市の整理収納アドバイザー 水谷妙子です。
すっかり年末ですね。
大掃除のタイミング、そして長期休みのうちにお片づけの仕組みを見直す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、子供のお片づけで「なるほど〜!」という体験をして、仕組みをアップデートをしましたのでご紹介します。
帰宅後の上着
みなさんは、お子さんの上着はどうされていますか?
我が家では「ただいま〜!」と帰ってきたら、①自分で脱いで、②玄関の目の前にある造り付け収納入れる。元々は、これをルールにしていました。
我が家では春夏は上着を着ないので、肌寒くなるとやることが増えて面倒になるんですよね。
私は、子供が自分でできることを第一に考えているので、難しいことは求めません。
定位置(=我が家は棚の中)に入れるだけ。脱ぎっぱなしにしないということだけで、ヨシとする!というルールでした。
ある日、5歳の娘から「ハンガーにかけないの?」と言われました。
うちの子達が通う保育園では、外遊びから帰ってきた後は、上着を自分専用のハンガーにかけ、それをバーに吊るします。
それが習慣化しているため「家ではやらないの?」と思ったようです。
内心できるのか?と思いましたが、「じゃあ、ハンガーにかけてみようか?」と、チャレンジしてみることにしました。
ついでに「Myハンガーが欲しい」というリクエストも。親としたら「どれでもいいよ!!」でしたが、自分専用が欲しかったようで、名前とマークを入れました(笑)
ちなみに、ハンガーは西松屋の12本で279円のものです。(優秀!)
収納の棚板を調節し、突っ張り棒で簡易バーをつけて、即席クロークの完成です。
横には、手袋、マフラー、イヤーマフなどの防寒小物用にボックスを置きました。
帰宅後は、Myハンガーを取って、上着をかけます。
バーにかけて、完成!子供が届く高さに調節しています。
5歳娘と3歳息子は、このシステムで問題なくできています。
やはり、自分から言いはじめたことは、ちゃんと続けています!(笑)
1歳はさすがに手伝いが必要ですが「ここは上着を脱いでかける場所である」ということは、なんとなく理解しているようです。
絵本収納
絵本収納にも、子供のアイデアを採用しました。
我が家では、無印良品のパイン材ユニットシェルフの中にスタンドファイルボックスを入れて絵本を収納しています。
ファイルボックスは、あくまで本が倒れないようにするブックエンドとして。これまでは、とにかくジャンルを問わず入れていました。
ある日のお片づけの時、5歳娘と3歳息子が「これは〇〇ちゃんの本だからこっち、これは〇〇くんの本だからこっち」と分類しながら片付けていることに気がつきました。
親としては絵本は共有のもので、特定の誰かの本という感覚がなかったのですが、子供達にとっては所有の意識があるようです。
分類した方が片付けやすいのであれば、即採用!彼らにとってわかりやすいラベルをつけていきます。
右から、5歳娘、3歳息子、1歳息子です。それぞれが「自分の本」と主張する本を、自分のラベルがついたファイルボックスへ収納します。1個分が個人のスペースです。
1歳息子にはまだ所有の意識はないですが、姉と兄による選書です(笑)
左は、共有の本スペース。図鑑系、音が鳴る系、そして分類に困った時用の「いろいろ」へ逃して。出し入れが困難になったら本の量を見直すというルールにしています。
このルールにしてから、絵本の片付けがだいぶ早くなりました。
私には「本を人で分ける」という発想がなかったので「なるほど〜!」という驚きの体験でした。
はじめから完璧を求めない
これは我が家の一例ですが、上着も絵本もステップを踏んで仕組み作りをしているということがおわかりになると思います。
普段の習慣の積み重ねがあるからこそ、子供から自発的なアイデアが出ます。
そして、自分からアイデアを出したことは持続しやすい傾向があるのだなと、今回改めて実感しました。
そんな子供達の成長&小さな気づきを、きちんと感じ取れる自分でありたいなあと思います。
ちなみに、お片づけ初心者のお子さんに対して、はじめから大人目線の細かい分類や、「普通はこうするでしょう」と常識を求めるのは酷です。ストレスでしかなく、お片づけが嫌になってしまうことも。
まずは簡単な仕組みをつくって、基本の定位置から出す→使う→定位置に戻すことができているなと感じたら、少しずつステップアップしてくださいね。
お片付けの仕組みは、一度決めたら終わりではありません。こどもの成長に合わせてどんどん変わっていきます。子供達が片付けをする様子をよく観察してみてくださいね!