こどものお下がり!もらう&あげるサイクルを見直す

東京都小金井市の整理収納アドバイザー 水谷妙子です。

私がまだ整理収納アドバイザーになる前の話です。

第二子の長男が生まれる時に、たくさんのお下がりの衣類をいただきました。それまで娘だけだったので、男の子のものは助かるなあと思い、夫婦でひとつひとつ確認していきました。

何十枚もいただいたうち「使ってもいい」というのはたくさんあったのですが、「使いたい!」と思ったのは数枚だけでした。

その時に、夫としみじみ語ったのは「私たち、こどもの服を選びたいよね」ということ。

我々夫婦の中で、こどものものを何かを選ぶことは、育児において、そして人生においての大切な楽しみだということに気がつきました。

確かに、経済的には助かるかもしれない。

でも、我々にとって人からこどものお下がりをもらうことは、人生を楽しむ機会が減るのと同じことだったんです。

同時に、お下がりを判別する労力も、結構なストレスだということがわかりました。自分に動機がないモノの判断は、とても疲れると感じました。

そう気がついてからは、こどものお下がりをもらわないようにしました。

どうしても、もらわざるを得ない状況の場合は、一度はいただきますが、お気持ちだけいただいて手放すようにしました。

私がこどもの衣類を手放す方法は、3つです。

①捨てる ②メルカリなどで売る ③保育園の年イチのバザーに出す

モノを受け渡す相手に負担がかからないような方法をとるようにしています。

同時に、誰かに我が家のこどものお下がりをあげないようになりました。

もし相手が、私と同じように、本当は自分で選びたい人だったら?

もし今まさに整理を済ませたところで、スッキリ!という状態だったら?

もし整理が苦手な人で、モノが溢れてほとほと困っている人だったら?

何でもとりあえずもらってしまうことを、整理収納の用語では「もらいぐせ」と呼びますが、結構悩んでいる方は多いと思います。

あげる→もらう流れって、一見双方の合意があるようにみえて、実はあげる側の一方的なコミュニケーションだったりしませんか?

「育児は何かと物入りだから、少しでも役立てば」という相手への善意だったり、「うちの子がちょっとしか着ていないからもったいない」というモノへの罪悪感だったり。

「いらなかったら、捨ててくれていいから!」と言われても、もらった側は捨てにくいですよね。特に、整理が苦手な人にとっては…。

自分の衣類は躊躇なく判断できるけど、こどものものは難しい、と感じる方って意外と多いです。

また、自分がお下がりの整理で困っているにも関わらず「これは〇〇さんにあげるから…」とか「もったいないから誰かもらってくれないかなぁ…」と、人にあげる前提の方もいらっしゃいます。

整理が苦手な人の場合、思い切って、もらう&あげるのサイクルを断ち切ってみると、それにまつわるストレスがなくなり、時間も空間も有意義に使えるかもしれません。

すると、自然と自分と家族にとっての「大事にしたいこと」が見えてくるかもしれません。

よろしければ、参考にされてみてくださいね!

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