東京都小金井市の整理収納アドバイザー 水谷妙子です。
今日は、モノの「持ち方」についての話です。
ル・クルーゼやストウブ等の鋳物鍋。お持ちの方も多いのではないでしょうか。
ちょっと前の話。私のお客様で、お片付けサービスを機に思い切って手放した方がいらっしゃいました。
その理由は…
鋳物鍋は、普段のお料理では重いから全く使わない。はじめは可愛くて使ったが、だんだん使わなくなった。
使いこなせない自分の努力が足りないからダメなんだ責めてしまう。…だからと言って、使うわけではない。
キッチンで鋳物鍋を目にするたびに、ず~っと気になっていた。
ということでした。思い切って手放してみたら…「使いこなせない…」という長年のスッキリ晴れたそうです。
別の方の話。ママ友や親戚からもらった「紙袋いっぱいの子ども服のお下がり」についてです。
1枚ずつアイテムやサイズで分類して、今着る?いつ着る?の判断が、ものすごくしんどい。
はじめはメ◯カリで売っていたけど、膨大な量に手が止まってしまい、ずっと紙袋のままで辛い。
手放してみたらラクになったという方も。思い切って手放してみたら…とってもラクになったそうです。
私自身にも同じ経験があります。独身時代から使っていた無印良品のステンレスの棚。
実は好きではなかったんです。
組み替えられるし、機能としては素晴らしい。値段もとても高かった…!
でも「本当にこれからの暮らしで使いたいか?」と考えたら、答えはNo…。
引っ越しを機に手放したら、心が軽くなりました。もう、あの存在に悩まなくていいんだ、と。
「モノを使いこなせない」=悪。
だから使いこなせない自分はダメだ、と思っている方。そんなことないですよ~!
もちろん、手に入れたモノを無駄なく使うことは、素晴らしいこと。
でも、それが「正論」すぎて、しんどくなって、動けなくなってしまう方は一定数いらっしゃいます。
手に入れた全てのモノを使いこなすことって、現実問題、できますか?それって神ワザ。だと思っています。
使いこなせない → 捨てられない → モノが多くてストレス → でも使いこなせない。
このループにハマってしまう…。
でも、暮らしが変われば、必要なモノも変わります。
実はストレスに感じているモノ、ありませんか?
罪悪感やプレッシャーと共に手放すと、次に繋がる「大事なこと」に気がつくかも!
「自分はこういう傾向があるから、次に迎えるモノは、こういうモノにしよう」というように。
手放すその時は、申し訳なさが伴うかもしれません。
でも、それを繰り返すことで、モノ選びの精度が上がっていくのではないかと思うのです。
尚、 鋳物鍋は手放すべき、子どもお下がりは手放すべき、ということを言いたいのではありませんよ!念の為。
人によって、暮らしによって、必要なモノは違いますからね。それぞれにとっての心地よさ、ストレスない暮らしが実現できればと思います。
事実、写真のストウブは、ふたつとも我が家の大事な鍋。「手放した」お客様のお鍋ではなく、あくまでイメージとして使っています。洋服の写真も、うちの娘の一軍の洋服を撮影用に借りました。
モノの持ち方、手放し方について、少しでも参考になれば嬉しいです。
それでは!