東京都小金井市の整理収納アドバイザー 水谷妙子です。
今日は、日々の暮らしの中で、より良いサービスやモノを購入するために見ていただきたいポイントをお伝えします。
お客様相手に何らかの事業を展開されている方には少し辛口かもしれません。^^; ですが、大切なことなのでお伝えしますね。
少し前、6歳長女の習い事を探していたところ、近所によさそうな教室がありました。
新しい教室で、周りの口コミも少ないため、まずは資料をいただくために訪ねてみることに。
入口に一歩足を踏み入れたところで「ここは…ダメだ」と感じました。
教室の「顔」である入口から、モノや書類が散乱しており、お願いした資料が数分経っても出てきませんでした。
こどもの興味、曜日、時間。条件的にはとてもよかったのですが、無料体験の申し込みすらせず帰ってきました。
そして、家に帰って夫に「あの教室、なんとなく潰れてしまう気がする…」と伝えました。
それからしばらくして、予想通りその教室はなくなり、今は全く別の業態のお店が入っています。
同じようなことが、昔もあったなと思い出しました。
前職の無印良品の時に、とある料理研究家の方とお仕事をさせていただいた時の話です。
その方のキッチン付の作業場で様子を見学する機会があったのですが、部屋は超・乱雑。壁にかかるカレンダーは、去年のもの。ホコリがかぶった資料。置き場所がなかったのか、なんと炊飯器を床に置いていました。
目を疑いました。仮にも「料理」を売りにお仕事にされている方。我々のように取引先や、編集者さんなどメディア関連の方々もよく訪れる作業場です。
たくさんの人がバタバタと行き来してホコリやチリが舞う床から、アシスタントさんは平然と床の炊飯器からご飯をよそっていました。
一緒にその光景を見た同僚と「あれはないわ…」と話し合ったことを鮮明に覚えています。
著作も多数、メディアにもたくさん出られている方でしたが、その後、お見かけすることはなくなりました。
例えば、一般家庭であれば、家の中が整っていない時は「家に招くのはちょっと…」と避けることができます。
私の整理収納サービスを受けてくださるお客様も「散らかっていて、お恥ずかしいです…」と恐縮されながら招いてくださります。
(ほぼ100%の割合で、ご本人が思っているほど、ぜんっぜん散らかっていないです!どうぞご安心を!)
そもそも、人を招くことに拒否反応や羞恥心があるということは、それだけ客観的に自分の姿を見ることができているということ。
それが無い状態、もしくは感覚が麻痺している状態で、お客様からお金をいただいてプロとして活動することは、私はナシだと思っています。
前述の子ども向け教室の場合、「この環境にこどもを通わせたいか?」
料理研究家さんの場合、「この人と一緒に仕事をしたいか?」
辛口かもしれませんが、プロであれば、空間を整えることは最低限のマナー。(一般の方はいいんですよ。^ ^ あくまで金銭が発生するケースについてです)
何も、雑誌に出てくるように整然と、ということではないです。サービスを受ける人に違和感や嫌悪感を感じさせない程度。本当に「普通」であればいいんです。
整っていないということは「今の自分がお客様からどう見えているのか」「何をしなければいけないか」が見えなくなっている状態です。
そして、問題点を指摘して修正してくれる仲間やスタッフがいないのかもしれないということ。もしくは、仲間やスタッフがいても聞く耳を持たない頑固な方なのかもしれない…ということです。
本業の内容がいくら良かったとしても、その手前で人に嫌悪感、違和感を感じさせてしまうことは、とても残念なことです。
苦手だったり、手が回らないのであれば、得意な人やお片づけのプロに頼ること。自分にお金を出していただく方への「おもてなし」として必要な経費です。
そこまで配慮ができない、もしくは「片付け?それどころではない」という場合は、商売に危険信号が灯っているかもしれませんね。
遅かれ早かれ、何らかのエラーが発生するはずです。
より良いサービスを受けるためには、その方の普段の仕事場が整っているかどうかを見極めることが大事です。
実店舗ではないネットストアでは、それがうかがい知れないので難しいかもしれません。でも、対面であればある程度わかるはず。
お店や事務所に入った時、パッと見て「うーん…」を感じるようであれば、微妙かも?
条件や好みも大事なのですが、ご自身の直感や違和感を大切に判断して、失敗しないサービス&モノ選びをしてみてくださいね!
参考になれば幸いです。