東京都小金井市の整理収納アドバイザー 水谷妙子です。
今日は、こどもが自分で片付けられるおもちゃ収納のコツをご紹介します。色々あるのですが、ハード面(収納用品)からのアプローチです。
我が家は6歳、4歳、2歳と3人おりまして、数年間かけて試行錯誤してきました。
そして導いた結論。「棚とボックスの間に、10cm以上のスキマをつくるとあっという間に片付く!」です。
4歳の息子で実験をしてみたので、動画も合わせてご覧ください。
スキマが3cmの、ちょっと背の高いボックスを入れてみると…まず棚から一回引き出してからおもちゃを戻していますね
でも、スキマが10cm以上あいていれば、ボックスが棚に入ったまま、何もせずに投げ込むだけ。ポイポイ~!この「引き出さなくていい」って、めちゃくちゃ便利です。ワンアクション、消えますから!
もっと大きなおもちゃはどうでしょうか。
スキマが3cmの場合。大きなボールを持ったまま、ボックスを引き出していますね。ちょっと大変そう。
でも、スキマが10cm以上あいていれば、おもちゃが大きくてもボックスを引き出さずに入るんです!
…ということは。
たとえスキマがある高さだとしても、フタ付きだったらおもちゃを投げ込めないです。(当たり前ですが)フタを取るというワンアクションが入ってしまいます。
さらに、ボックスにフタをついた状態で2つ重ねていたりすると、もっと大変!
例えば下のボックスのおもちゃを出してくる様子を想定すると…
まず2つとも棚から下ろして、上のボックスを下ろし、フタをあけて、また戻して…って、出し入れに時間と手間がかかりすぎ!こどもは嫌になっちゃいますよね。
こどもの目線の高さで立ってこのおもちゃ収納を見ると、スキマがあるので自然と中身が見えるんです。
ボックスにはラベルもつけているのですが、それに加えて現物が見えるので、より認識しやすくなります。
スキマをつけておくと、こどもが遊びやすいし、片付けやすくなりますよ!
棚の間隔と、ボックスの高さを意識して、投げ込み収納がカンタンにできるようなモノ選び&棚板調整をしてみてくださいね!
そして、ここからちょっとマニアックな話です。
棚の間隔と、ボックスの高さについては「むしろ狭い方がいい」「スキマがあったら落ち着かない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。フタだって「どうせならついていた方がいい」と思われる方もいらっしゃいますよね。
なぜなのか。それは、
そ れ で 売 っ て い る か ら!
だってメーカーとしては、
そ の 方 が 売 れ る か ら!
収納用品は、たくさん収納できる「量的な価値」がもてはやされ、中身が見えない「隠せる価値」が美徳とされています。
だからメーカーは、セットとなる棚を想定して、ボックスはスキマなくピッタリするように設計し、重ねられるようにフタをつけるんですね。その視点で、世の中の収納用品を見てみてみると、よ~くわかりますよ。
では、消費者としてできることは何でしょうか。
きちんと考えて、モノを選ぶことなんです。
誰が、どこで、どんな風に使うもの?どんなストレスがあって、どうなったら理想的なのか。
でもそれって、なかなかハードルが高いこと。
なので私ができることは、情報を発信していき、少しでもお手伝いをすることだと思っています。
いかがでしたでしょうか。よろしければ、参考にされてみてくださいね!